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2006.12.26

独り湯豆腐の、すすめ。

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通常、鍋物を囲むときは定員3名が限界である。
材料をマメに補充する鍋奉行、灰汁をマメにすくいとる灰汁代官、そして“うまい!”を連発する人が一人である。この黄金の三角率は必須である。
例えば、ここにもう一人加わると必ずその4人目は蘊蓄野郎と化し、場が白けるのだ。
一度、狭い友人宅で16人で鍋を突いたことがあるが戦場である。収集がつかない。

【ニシンの干物】
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さて、湯豆腐だけは独りに限る。
豆腐の煮え具合は重要だ。頃合いな煮えばなを確認し、味わうには人任せではいけない。
そして、独り湯豆腐だからには豆腐だけで勝負したい。
仮に4人家族だとして、豆腐が何丁あっても足りない。そんな場合、必ず煮え過ぎて巣が入った豆腐が生まれてしまうしね。
だからこそ、できれば自分独りの夜は、じっくり独り湯豆腐がいい。

自家製短冊メンマ
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さらに湯豆腐の豆腐は人によって好みが別れる。
家族とはいえ、大体、絹ごし豆腐派と木綿ごし豆腐派が存在するものである。
湯豆腐は独りに限るのだ。

【里芋の煮付け、柚皮乗せ】
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「豆腐だけの湯豆腐じゃ、味気ない!」って、今そこの貴方いいましたか?
残念ながら貴方が思う以上に豆腐は繊細なのである。
他の具材に負けてしまうぐらい、ナイーブなのだ。
野菜だの肉が入るのは、湯豆腐とは呼べない。第一、シャイな豆腐の味がボケる。
豆腐は昆布という相棒によって、初めて湯豆腐という境地に至るのである。
土鍋の中で、水がふつふつと沸騰に至る中、昆布が「いい湯だなあ♪」と旨味を放出し始める。
そこで、豆腐は生のときと見違えるほど、艶やかになり「アナタ~♪ そろそろ、上がるわよ~」と誘ってくるのだ(んなわけないって)。
いやいや、その誘いを見過ごし、後悔しないためにも湯豆腐は独りに限る。
決して寂しいものじゃあない。



では、独り湯豆腐がいかに優雅なものであるか! 証拠をお見せしよう。
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・独り湯豆腐は、自分が好きなものを好みの位置に配置できる。
・夕刊や文庫本を読みながらでも、「お父さん、お行儀悪いわよ!」などと誰にも咎められない。
・じっくりと豆腐との対話が生まれるので、実は独りではない。

まるで、自分がコックピットで操縦桿を握る飛行機乗りになった気分である。
全ての料理が、手の届く位置にスタンバっている。
「アナタ~♪ そろそろ、煮えたわよ~」
ラジャー!! ってなもんだ……。





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※お約束ですが、一つ!


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