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2007.01.25

男のロマン。

01sardin.JPG


腹ぺこで、帰宅した。
家内と息子は眠っている。
「なんだよ~、晩酌の準備がないなら、メールくれればいいのに~」
落胆しても、腹は満たされない。
腹減った~~。
冷蔵庫は? な、何もない。
冷凍庫の食材を解凍するのも煩わしいほどに空腹である。
物音をたてないように、こっそり食庫を覗く。

1.オイル・サーディンの蓋を空け、ニンニク微塵切りを乗せて弱火にかける。
2.沸々としてきたら、ギュッとレモンを絞る。
02sardin.JPG


な~んて感じで、年に一度か2度はやる料理? でございます。
以前、某氏がどこかで書いておられたが、
“明日地球が滅ぶという日に、シングル・モルトの肴にする”究極? いや極限の料理だそうで、スコットランドの草原を思いながら、これを摘み、静かにグラスを傾けアルマゲドンを迎えるのだそうだ……。
う~む、ロマンだなあ。

おっと、こちとらそんな悠長な状態ではない!
腹、減った~~~、のときには重宝してます、はい。
元はアウト・ドア料理だという。

03sardin.JPG


どうです! お行儀よく並んだ鰯が愛しいでしょ?
大海原で大型の回遊魚から身を守るため、整然と隊列を組んで泳ぐ鰯の姿が、小さな缶詰の中にそのまま再現されているようではありませんか。
深夜に独り、その愛しの鰯をふうふういいながら口に運ぶわけです。
あまりに空腹で、ガツガツいきそうなところ、熱いので、唇の火傷に気をつけながらゆっくり舌に乗せ、じっくり咀嚼する。
すると、鰯から潮風が口中にそよぎ、ニンニク風味が効いたオリーブ・オイルの香りが鼻孔から、ホワッと放たれ、最後に奥ゆかしいレモンの香りを伴って咽を通過するわけです。
で、シングル・モルトなんて気の効いたものはないので、眞露をストレートで流し込む。
眞露が、オリーブオイルで滑りがよくなった食道をストーンと流れ、空腹な胃をじわっと痺れさせる。
それを、うん、うん、とうなづきながら孤独に繰り返すのであります。

04sardin.JPG


えっ、僕がそのとき何を夢想するかって?
スコットランドの草原なんて知らないしなあ。
深夜に、独りでいけないことしてる感じ?
誰かに「そんなもの、食べて~」と叱られそうなところ、周囲を気にしながらモソモソ食べるって感じ??
でもね、こういうときは秘め事めいたほうが、ロマンを感じるものなのです。
だから、実は自分で「そんなもの、食べて~」と演出しているところがある。
ここで、堂々と食ってしまったら、元も子もない。
うん、ロマンだ、ロマンだ。
「エッチな本だって、堂々と買えるようになったら、つまんないしね」
あの思春期の、本屋のレジ前で妙にそわそわした頃。
49歳の僕が今、同じことをしても、誰も咎めないでしょう?
それじゃあ、面白くもなんともない。

だからね、たまにこそこそと鰯の缶詰を炙るわけなのです。
ささやかな、男のロマンをもとめて……。





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