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2008.08.08

ラーメンひら乃(鎌倉)/味の原体験。

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鎌倉駅から、小町通り商店街に入ってまもなく、見落としそうなぐらい小さな店だが、黄色の「味の店 ラーメン ひら乃」の看板が眼に飛び込んでくる。

赤いひさしには、店名に連なって記された “ SINCE 1969 ” のサイン。

老若男女がごった返す小町通り商店街にあって、39年間変わることなく、ひっそりとその味を守り続けた老舗ラーメン店。

店内はわずか7人がカウンターに向かい、気配りしながら、脇を締めてラーメンを啜る狭さ。
うだる猛暑日。注文したのは、特製正油ラーメン(もやし、支那竹、チャーシュウ、たまご入り)¥1000とビール(アサヒ・スーパー・ドライ缶)¥400。

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実は今回が2度目の来訪。
以前行ったのは、20年以上前。
家内と結婚する以前、鎌倉デートのときだったと思う。いまのようなラーメン・ブームの片鱗もない頃である。
その美味さに感動したことだけが、記憶に新しい。
以後、鎌倉には数えきれないほど行っているが、いつも行列ができていて再訪が叶わなかった。

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はっきりいって、昨今のラーメン・ブームに慣れ親しんだ方、あるいは昭和30年代の貧しくも高度成長に乗り遅れまいと、人々が必至だった時代の一杯100円もしなかったラーメン体験のない若い方には、この味わいは理解の外だと思います。

ご覧のように盛りつけは、極めて素っ気ない。
だが、昭和32年生まれの僕には、ホッとする滋味深い味わいを感じるのだ。
味覚も含め、あらゆることが幼年期に確立するといわれる。
だから、お袋の味にこだわるわけで、貴方や僕が作る料理の塩梅はすべからく母の手料理の原体験に根ざしているのである。

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同様に北海道に育った僕の、外食としてのラーメン原体験は12歳のとき。
親に外食を禁じられていた中、おどおどしながら友人と食べた普通の中華そばの味は忘れられない。
そして、ひら乃が鎌倉にオープンしたのが奇しくも同年。
詰まり、ひら乃は39年前の中華そばのムードをいまだに維持しているわけで、ひら乃に脚を運べば僕が12歳のとき食べた味に再会できるというわけ。

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短絡的にひら乃のようなラーメンが、時代遅れと揶揄するのは簡単だ。
しかし、時代に迎合することを是としないのが、ひら乃のスタイルなのだ。
ひら乃の歴史と味を理解するには、食べる側にもストーリーがなければならない。



【味の店 ラーメン ひら乃】
住所 : 神奈川県鎌倉市小町1-6-13
TEL : 0467-23-1862
営業時間 : 11:00~20:00
定休日 : 火曜日






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